――“人の話がよくきけるようになること”の“7年の壁”
というのは――
人の話をよくきくのに必要な、
――知っていること
や、
――わかっていること
の量は十分であるのに――
なぜか、人の話をよくきけるようにはならず――
その期間が、
―― 7 ~ 8 年
も続いた後で――
ふとしたことがキッカケとなり――
急に、人の話がよくきけるようになる――
ということである、と――
きのう、のべました。
ここでいう、
――ふとしたこと
というのは、本当に、ささいなことでして――
例えば、
――何となく気持ちが前向きになって、物事に積極的に取り組めるようになった。
とか、
――以前と比(くら)べて、いろいろなことがスムーズにできるようになった。
とかいった感覚のことです。
なぜ、そのような感覚が得られたのか――
あるいは――
いつ、そのような感覚が得られたのか――
そういったことは――
自分でも、ほとんど説明はできません。
ただ――
そういった感覚をすでに得ていることだけが、あるときに、急に、わかるのですね。
そのようにわかるまでにかかる年月というのが、だいたい、
―― 7 ~ 8 年
ということです。
ぼく自身は、
―― 7 ~ 8 年
と、とらえていますが――
人によっては、
―― 10,000 時間
と、とらえています。
おそらく、
―― 10,000 時間
と、とらえている人のほうが、ずっと多いでしょう。
つまり、
――人の話がよくきけるようになること
に限(かぎ)らず――
あることに、10,000 時間、真剣に取り組むと――
何となく、キッカケをつかめるようになる――
ということです。
―― 10,000 時間
というのは、毎日 4 時間で計算すると、だいたい、
―― 7 年
に当たります。
もちろん――
1年の中では、なかなk真剣に取り組めない日も、たくさんあるでしょうし――
日によっては 4 時間以上で真剣に取り組める日もあるでしょうから――
本当に、おおざっぱな計算なのですが――
―― 10,000 時間
というのは、だいたい、ぼくのいう、
―― 7 ~ 8 年
のことです。
つまり――
ぼくのいう、
――7年の壁
は、
―― 10,000 時間の壁
といっても同じことです。
『10 歳の頃の貴方へ――』