マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

暗黙知の数え方

 今から大人になるまでの約 10 年間のうちに――

 みなさんは、いわゆる、

 ――物心(ものごころ)がつくこと

 のほかに、あと1つか2つの暗黙知(あんもくち)を得ることができる――

 と、きのう、のべました。

 

 ……

 

 ……

 

 ――あと1つか2つの暗黙知――

 と、のべました。

 

 ――暗黙知

 を数えていますね。

 

 ――暗黙知

 とは、

 ――体験をくりかえすことによって、自然に知ったり、わかったりすること

 でした。

 

 そんな、

 ――暗黙知

 を数えることができるのでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 小さく分けて数えていけば――

 キリがありません。

 

 例えば――

 6月11日には、

 ――人の顔を見わけること

 や、

 ――街の風景を見わけること

 が、

 ――暗黙知

 の例である――

 と、のべました。

 

 このように、

 ――人の顔を見わけること

 とか、

 ――街の風景を見わけること

 までを1つの暗黙知として個別(こべつ)に数えていくと、

 ――暗黙知

 の数は、ほぼ無限大(むげんだい)でしょう。

 

 よって――

 今は、大きく分けて数えていきます。

 

 例えば、

 ――人の顔を見わけること

 は、

 ――意識(いしき)を働かせること

 の一部であり、

 ――街の風景を見わけること

 は、

 ――世界の捉(とら)え方がわかること

 の一部である――

 と、みなします。

 

 ――意識を働かせることがわかる。

 とは、

 ――物心がつく。

 ということです。

 

 ――世界の捉え方がわかる。

 とは、

 ――分別(ふんべつ)がつく。

 ということです。

 

 人は――

 だいたい 4 才くらいまでに物心がつくようになり――

 だいたい 18 才くらいまでに――つまり、いわゆる大人になるまでに――分別がつくようになります。

 

 つまり――

 人は、ふつうは、大人になるまでに、2つの暗黙知を手に入れるのです。

 

 よって――

 ぼくは、先ほど――

 みなさんは、今から大人になるまでの約 10 年間で――

 いわゆる、

 ――物心がつくこと

 のほかに、あと1つか2つの暗黙知を得ることができる――

 と、のべましたが――

 

 その、

 ――あと1つか2つの暗黙知

 のうちの1つは、

 ――分別がつくこと

 です。

 

 よって――

 みなさんは、今から大人になるまでの約 10 年間で――

 いわゆる、

 ――物心がつくこと

 のほかに、あと1つか2つの暗黙知を得ることができる――

 ということは――

 

 ――物心がつくこと

 や、

 ――分別がつくこと

 のほかに、あと1つ、ほかの暗黙知を手に入れることができるかもしれない――

 ということです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』