マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

今から大人になるまでの約 10 年間で――

 だいぶ話が、それましたね。

 

 なぜ、

 ――概算(がいさん)

 や、

 ――積分(せきぶん)

 という考え方を用いて――

 0 才から 4 才までに起きている時間の合計を求めていたかというと――

 

 ――ヒトの脳をふくむ体は、“10,000 時間”の期間をかけて“体験”をくりかえさないと、暗黙知(あんもくち)を得られない仕組みになっているのではないか。

 ということをのべるためでした。

 

 ――暗黙知

 とは、

 ――体験をくりかえすことによって、自然に知ったり、わかったりすること

 です。

 

 その「10,000 時間」は――

 生まれたて子どもにとっては、

 ――物心(ものごころ)がつくまでの時間

 に相当をする、と――

 

 大人にとっては、だいたい、

 ――7年間

 に相当をする、と――

 

 そういうことを、6月13日ごろまで、のべていました。

 

 ……

 

 ……

 

 みなさんは――

 物心がついてから、数年が経っています。

 

 そして――

 これから 10 年くらいかけて少しずつ、心も体も、大人になっていきます。

 

 大人になってしまえば、

 ――10,000 時間

 の体験を得(え)るのに、

 ――7年間

 は、かかります。

 

 物心がつくまでは、おそらく、

 ――4年間

 で済(す)みました。

 

 つまり――

 今のみなさんなら、

 ――10,000 時間

 の体験を得るのに、

 ―― 4 ~ 7 年間

 くらいは、かかるであろう――

 と、考えられます。

 

 今から大人になるまでの約 10 年間で――

 みなさんは、いわゆる、

 ――物心がつくこと

 のほかに、1つか2つの暗黙知を得ることができる――

 

 ふつうにやれば、1つ――

 

 ちょっと無理をすれば、2つ――

 

 ……

 

 ……

 

 さて――

 

 みなさんは、どうしようと思いますか。

 

 ふつうに、じっくりと1つの暗黙知を目指すか――

 ちょっと無理をして、いそがしく2つめの暗黙知も目指すか――

 

 少し立ち止まって――

 考えてみましょう。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』