マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

親孝行と親不孝と――

 ――お父さんやお母さんの夢(ゆめ)をうっかりあずかったりしないように――

 と、きのう、のべました。

 

 このように、のべると――

 何だか、ぼくが、

 ――親孝行(おやこうこう)はしなくてよい。

 と、いっているように感じられる人があるかもしれませんが――

 

 もちろん――

 そんなことはありません。

 

 ――お父さんやお母さんの夢をあずかること

 と、

 ――親孝行

 とは別です。

 

 ……

 

 ……

 

 ――親孝行

 というのは――

 8月9日にも、のべたように、

 ――子どもが親を大切にあつかうこと

 です。

 

 つまり、

 ――お父さんやお母さんを大切にあつかうこと

 です。

 

 ――お父さんやお母さんを大切にあつかうこと

 と、

 ――お父さんやお母さんの夢をあずかること

 とは、まったく別です。

 

 では、

 ――お父さんやお母さんの夢

 に対して、どのようにすることが、

 ――お父さんやお母さんを大切にあつかうこと

 つまり、

 ――親孝行

 になるのでしょうか。

 

 みなさん、わかります?

 

 ……

 

 ……

 

 ――お父さんやお母さんの夢

 についての、

 ――親孝行

 というのは――

 

 例えば、

 ――お父さんやお母さんの夢に関心をもつ。

 とか、

 ――お父さんやお母さんの夢をバカにしない。

 とかいったことです。

 

 もう少し具体的にいうと、

 ――お父さんやお母さんの子どものころの夢は何だったんだろう?

 とか、

 ――お父さんやお母さんは、今でも何か夢をもっているんだろうか。

 とかいったことを考えてみる――

 ということです。

 

 反対に、

 ――お父さんやお母さんの夢に関心をもたない。

 とか、

 ――お父さんやお母さんの夢をバカにする。

 とかいったことは、

 ――親不孝(おやふこう)

 ということになるでしょう。

 

 ――お父さんやお母さんの子どものころの夢なんか、どうでもいい!

 とか、

 ――お父さんやお母さんの夢って、めちゃくちゃカッコわるい。

 とかと思うことです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』