マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

理科は自然科学で社会は社会科学?

 ――学問(がくもん)

 とは、

 ――さまざまな物事の陰(かげ)に隠れていると考えられる根本のルールのようなものを見つけだそうとする活動のこと

 であり――

 そうした活動のうち、

 ――さまざまな物事に関して仮(かり)の説明をして、その説明が正しいかどうかを実験や観察によって調べていく活動のこと

 を、とくに、

 ――科学(かがく)

 と呼(よ)んでいる――

 と、きのう、のべました。

 

 そして、

 ――社会

 に関わる物事についての科学を、

 ――社会科学(しゃかいかがく)

 と呼び、

 ――自然

 に関わる物事についての科学を、

 ――自然科学(しぜんかがく)

 と呼んで――

 そのどちらでもない学問のことを、

 ――人文学

 と呼ぶ――

 とも、のべました。

 

 ……

 

 ……

 

 いま、

 ――社会科学でも自然科学でもない学問を「人文学」と呼ぶ。

 と、のべました。

 

 当然のことながら、

 ――人文学

 という学問には、科学と科学ではない学問とがあります。

 

 つまり――

 実験や観察を行う人文学と、そうでない人文学とがある――

 ということです。

 

 実験や観察を行う人文学のことを、とくに、

 ――人文科学(じんぶんかがく)

 と呼びます。

 

 ――人文科学

 と呼べる活動は、

 ――自然科学

 や、

 ――社会科学

 と比(くら)べて――

 かなり少ないのですが――

 この 30 年くらいで、どんどん多くなってきていますから――

 

 みなさんが大人になるころには―― 10 年後くらいには――もっと多くなっていることでしょう。

 

 さて――

 

 いま、みなさんが学校で習っている主要4教科は、

 ――国語・算数・理科・社会

 ですね。

 

 これら主要4教科が、

 ――社会科学

 ――自然科学

 ――人文学(人文科学をふくむ人文学)

 のどれに当てはまるでしょうか。

 

 みなさん、わかります?

 

 ……

 

 ……

 

 ――理科は自然科学で社会は社会科学だろう。

 と思った人――

 

 おしいです。

 

 だいたいは、あっています。

 

 が――

 こまかくいうと――

 かなり違(ちが)っています。

 

 どのように違っているか――

 わかりますか。

 

 ……

 

 ……

 

 つづきは、あす――

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』