マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

理科は自然科学で社会は人文学――では、国語や算数は?

 いわゆる、

 ――国語・算数・理科・社会

 の主要4教科が、

 ――社会科学(しゃかいかがく)

 ――自然科学(しぜんかがく)

 ――人文学(じんぶんがく)

 のどれに当てはまるのか――

 きのう、みなさんに問いかけました。

 

 ――理科は自然科学で社会は社会科学だろう。

 という答えは、おおまかには合っているけれども、くわしくは違(ちが)っている――

 とも、のべました。

 

 ――理科は自然科学――

 というのは、ほぼ合っています。

 

 違うのは、

 ――社会は社会科学――

 です。

 

 正しくは、

 ――社会は社会科学および人文学――

 です。

 

 さらにいえば、

 ――社会は、社会科学はごくわずかで、ほとんどは人文学――

 です。

 

 社会に関わる物事を実験や観察によって調べようとするという活動が始まったのは、そんなに古いことではありません。

 せいぜい 30 ~ 100 年前です。

 

 これに対し――

 自然に関わる物事を実験や観察によって調べようとする活動は、300 ~ 1,000 年以上前に始まっています。

 

 よって――

 自然科学は、その活動の成果が学校の教科書に数多く記されるようになっていますが――

 社会科学は、そうはなっていません。

 

 つまり、

 ――理科は自然科学――

 というのは、ほぼ正しいといえるのですが、

 ――社会は社会科学――

 というのは――考え方としては正しくても――実際(じっさい)には、そんなに正しいとはいえないのです。

 

 むしろ、

 ――社会は人文学――

 というほうが、より正しいといえます。

 

 ……

 

 ……

 

 理科や社会については――

 以上の通りです。

 

 では――

 国語や算数は、どうでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 実は――

 国語も算数も、

 ――人文学

 なのです。

 

 国語はともかく、算数については、おどろく人が多いでしょう。

 ――ええ! 算数も人文学なの?

 と――

 

 ……

 

 ……

 

 ――国語は人文学――

 です。

 これは、ほとんどの人が、すぐにわかるかと思います。

 

 が、

 ――算数も人文学――

 というのは、「そんなバカな!」と多くの人が感じるでしょう。

 

 なぜ、

 ――算数は人文学――

 なのでしょうか。

 

 それは――

 学校の算数で習うことは、社会や自然に関わる物事を実験や観察によって調べた結果というわけではないからです。

 

 算数では、主に頭を使って考えること――数や形のこと――を習います。

 

 よって、

 ――算数は社会科学でも自然科学でもありえない。

 となります。

 

 つまり、

 ――算数は人文学――

 というよりほかはないのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』