マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

学問・科学・社会科学・自然科学・人文学

 ――社会科学(しゃかいかがく)

 ――人文学(じんぶんがく)

 ――自然科学(しぜんかがく)

 という3つの言葉について――

 そして、

 ――学問(がくもん)

 ――科学(かがく)

 という2つの言葉について――

 きのう、のべました。

 

 これら5つの言葉は――

 それぞれ、ちがったふうに説明をされることが多くて――

 大人たちの間で完全に意見が一致(いっち)をしている、というわけではないのですが――

 

 だいたいは一致をしているといえますで――

 

 きょうは――

 その、だいたいのところをのべようと思います。

 

 ……

 

 ……

 

 ――学問

 というのは、

 ――さまざまな物事の中に原理(げんり)を見つけだそうとする活動のこと

 です。

 

 ――原理

 は、

 ――法則(ほうそく)

 と、いったりもします。

 ――さまざまな物事の陰(かげ)に隠(かく)れていると考えられる根本のルールのようなこと

 と、いえます。

 

 この、

 ――原理

 を見つけだそうとするにときに――

 ちょっと特別な方法をとることがあります。

 

 ――仮説(かせつ)

 というものを立てて――

 その仮説が正しいかどうかを実験や観察によって調べるのです。

 

 このときに――

 その、

 ――学問

 を、

 ――科学

 と、いいます。

 

 ――仮説

 というのは、さまざまな物事に関わる仮(かり)の説明のことです。

 

 つまり――

 仮説を立てて実験や観察を行う学問のことを、とくに、

 ――科学

 と呼(よ)んで――

 あえて仮説を立てて実験や観察を行ったりしない学問からは区別をしている――

 ということなのですね。

 

 この、

 ――科学

 という活動を、

 ――社会

 に関する物事について調べるときに――

 その活動を、

 ――社会科学

 と呼び――

 

 ――自然

 に関する物事について調べるときには、

 その活動を、

 ――自然科学

 と呼びます。

 

 これに対し、

 ――社会科学

 でも、

 ――自然科学

 でもない学問のことを、まとめて、

 ――人文学

 と呼びます。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』