ぼくが、みなさんくらいの年令であったころ――今から 40 年くらい前――は、
――社会のことばかり勉強をする者
は、
――文系(ぶんけい)
と、よばれ、
――自然のことばかり勉強をする者
は、
――理系(りけい)
と、よばれていた――
と、きのう、のべました。
――よばれていた。
と、のべましたが――
実は、「文系」「理系」という言葉は、今も、なくなってはいません。
むしろ――
日本語を話している人たちの間では、「文系」「理系」という言葉は、今も、しょっちゅう使われている言葉のようです。
ぼくは、できるだけ使わないようにしているのですがね。
……
……
先ほど、
――社会のことばかり勉強をする者
が、
――文系、
と、よばれ、
――自然のことばかり勉強をする者
が、
――理系
と、よばれている――
と、のべましたが――
これらとは、ちょっとちがった意味で、
――文系
や
――理系
の言葉が使われることもあります。
そちらの使われ方のほうが――
今日(こんにち)では、むしろ主流でしょう。
……
……
どのような使われ方かというと――
――社会科学(しゃかいかがく)
や、
――人文学(じんぶんがく)
の一種とみなされている、
――学問(がくもん)
を、
――文系
と、よび、
――自然科学(しぜんかがく)
の一種とみなされている、
――学問
を、
――理系
と、よぶ――
という使われ方です。
……
……
新しい言葉が、たくさん出てきましたね。
――社会科学
――人文学
――自然科学
という3つの言葉――
そして、
――学問
という1つの言葉――
そして――
実は、もう1つ――
大切な言葉が出てきています。
それは、
――科学(かがく)
という言葉です。
……
……
この続きは、あす――
『10 歳の頃の貴方へ――』