マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

科学は理科でしか学べない

 いわゆる主要4教科は、

 ――人文学(じんぶんがく)

 に、かなり偏(かたよ)っている――

 と、きのう、のべました。

 

 ――理科

 だけが、

 ――自然科学(しぜんかがく)

 であり――

 

 ――国語・算数・社会

 は、ほぼ全てが、

 ――人文学

 である――

 ということです。

 

 このことは――

 ある重大な事実を示(しめ)しています。

 

 それは、

 ――理科の勉強をしなければ、科学は学べない。

 ということです。

 

 ここでいう、

 ――科学

 とは、

 ――さまざまな物事に関して仮(かり)の説明をして、その説明が正しいかどうかを実験や観察によって調べていく活動のこと

 を指します。

 

 ……

 

 ……

 

 ――科学

 で大切なポイントは2つ――

 

 1つは、

 ――仮の説明をする。

 ということ――

 

 ――仮の説明

 を一言でいうと、

 ――仮説(かせつ)

 ですね。

 

 また、

 ――仮の説明をする。

 ということは、ふつうは、

 ――仮説を立てる。

 といいます。

 

 ――仮説を立てる。

 ということが、

 ――科学

 の大切なポイントの1つなのです。

 

 もう1つのポイントは、

 ――実験や観察によって調べる。

 ということです。

 

 ――実験

 というのは――

 自然や社会の物事に対して何らかの積極的な働きかけを行い、その変化をみる――

 ということです。

 

 ――観察

 というのは――

 そうした働きかけを行わずに、自然や社会の物事の様子をありのままにみること――

 を指します。

 

 ――実験

 のほうが、より確(たし)かで、より詳(くわ)しいことが、わかるのですが――

 自然や社会の物事の中には、積極的な働きかけが行えない場合も少なくはありません。

 

 また、変化を起こしてはいけない物事もあります。

 

 そのような物事を調べるときは、

 ――観察

 に頼(たよ)るしかないのです。

 

 ……

 

 ……

 

 ――仮説

 と、

 ――実験・観察

 と――

 

 つまり、

 ――科学

 を学ぶということは、

 ――仮説の立て方

 と、

 ――実験・観察による調べ方

 とを学ぶということです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』