マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

掛け算から始まっている算数・数学(9)

 ぼくらの祖先(そせん)が、

 ――足し算から始まっていて、かつ 10 進法(しんほう)が中心になっている算数・数学

 というものをつくりだしたのは――

 ぼくらの祖先が、左右の手に 5 本ずつ――合計 10 本の指――をもっていたからに違(ちが)いない――

 と、きのう、のべました。

 

 しかも――

 それらの指が、いずれも 1 本ずつ別々(べつべつ)に動かせたことも、大切な理由であったに違(ちが)いない――

 と、のべました。

 

 10 本の指を 1 本ずつ別々に動かせたからこそ――

 例えば、

  1 + 1 + 1 + 1 + ……

 のような足し算をあみだすことができたに違いない、と――

 

 ……

 

 ……

 

 では――

 

 もし――

 ぼくらの祖先が、

 ――掛(か)け算から始まっていて、かつ“/・進法”が中心になっている算数・数学

 というものをつくりだしていたとしたら――

 ぼくらの祖先は、いったい、どんな“指”をもっていたはずでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――/・進法

 は、

 

   ・、 /、 ◇、 ▢、 〇

  /・、//、/◇、/▢、/〇

  ◇・、◇/、◇◇、◇▢、◇〇

  ▢・、▢/、▢◇、▢▢、▢〇

   :

   :

 

 であり、


  ・ → 1

  / → 2

  ◇ → 4

  ▢ → 5

  〇 → 16

 

 でした。

 

 つまり、

 

  /・ → 32

  // → 64

  /◇ → 128

  /▢ → 256

  /〇 → 512

 

 です。

 

 ということは――

 おそらく、“指”は 32 本――

 

 そして――

 それらの“指”は 2 本ずつ束(たば)になっていくはずです。

 

  32 本 → 16 本 → 8 本 → 4 本 → 2 本 → 1 本

 というように――

 

 ぼくらが指を 1 本ずつ折っていくように――

 その 32 本“指”の持ち主たちは、“指”を 2 本ずつ束(たば)ねていく――

 

 そんな“指”をもっていたはずです。

 

 ……

 

 ……

 

 そんな“指”の持ち主たちの様子をリアルに思いうかべてみると――

 

 やはり、ちょっと不気味ですね(笑

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』