ぼくらの祖先(そせん)が、
――足し算から始まっていて、かつ 10 進法(しんほう)が中心になっている算数・数学
というものをつくりだしたのは――
ぼくらの祖先が、左右の手に 5 本ずつ――合計 10 本の指――をもっていたからに違(ちが)いない――
と、きのう、のべました。
しかも――
それらの指が、いずれも 1 本ずつ別々(べつべつ)に動かせたことも、大切な理由であったに違(ちが)いない――
と、のべました。
10 本の指を 1 本ずつ別々に動かせたからこそ――
例えば、
1 + 1 + 1 + 1 + ……
のような足し算をあみだすことができたに違いない、と――
……
……
では――
もし――
ぼくらの祖先が、
――掛(か)け算から始まっていて、かつ“/・進法”が中心になっている算数・数学
というものをつくりだしていたとしたら――
ぼくらの祖先は、いったい、どんな“指”をもっていたはずでしょうか。
……
……
――/・進法
は、
・、 /、 ◇、 ▢、 〇
/・、//、/◇、/▢、/〇
◇・、◇/、◇◇、◇▢、◇〇
▢・、▢/、▢◇、▢▢、▢〇
:
:
であり、
・ → 1
/ → 2
◇ → 4
▢ → 5
〇 → 16
でした。
つまり、
/・ → 32
// → 64
/◇ → 128
/▢ → 256
/〇 → 512
です。
ということは――
おそらく、“指”は 32 本――
そして――
それらの“指”は 2 本ずつ束(たば)になっていくはずです。
32 本 → 16 本 → 8 本 → 4 本 → 2 本 → 1 本
というように――
ぼくらが指を 1 本ずつ折っていくように――
その 32 本“指”の持ち主たちは、“指”を 2 本ずつ束(たば)ねていく――
そんな“指”をもっていたはずです。
……
……
そんな“指”の持ち主たちの様子をリアルに思いうかべてみると――
やはり、ちょっと不気味ですね(笑
『10 歳の頃の貴方へ――』