マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

電気の信号のやりとりが“心”の素になっている

 ――脳(のう)

 は、

 ――神経細胞(しんけいさいぼう)

 という“小さな袋(ふくろ)”が数多く集まって成り立っていて――

 それら神経細胞は、たがいに電気の信号をやりとりしている――

 と、きのう、のべました。

 

 つまり、

 ――脳

 の内部では――

 電気の信号が大量に飛び交っているのですね。

 

 ここでいう、

 ――電気の信号

 というのは――

 電気の粒(つぶ)が直接(ちょくせつ)に行き来していることではなく――

 電気を帯びた物が、

 ――神経細胞

 という“小さな袋”の内側と外側とを行き来すること起こる電気的な変化を指しています。

 

 そのような電気的な変化を、

 ――信号

 とみなした上で、

 ――神経細胞の働き

 や、

 ――脳の働き

 を考えることができるために――

 

 ――脳

 の内部では――

 電気の信号が大量に飛び交っている――

 と、いってもよいと考えられているのですね。

 

 この電気の信号のやりとりこそが、

 ――心

 の素(もと)になっている――

 多くの科学者たちが考えています。

 

 が――

 なぜ電気の信号が大量に飛び交うと、

 ――心

 が生まれるのかを上手に説き明かせている科学者は、まだ一人も出てきていません。

 

 ――よくわからないけれど、たぶん、そうなのであろう。

 ということで――

 多くの科学者たちが、とりあえずの納得(なっとく)をしています。

 

 なぜ、

 ――とりあえずの納得

 なのかといいますと――

 

 それは、

 ――今の人類の科学技術(かがくぎじゅつ)では、脳の内部で電気の信号が大量に飛び交っていることを正しく観(み)ることができないから――

 という理由です。

 

 今後、人類の科学技術が進歩をし、脳の内部で大量に飛び交っている電気の信号の全てを正しく観ることができるようになれば――

 その観察の結果をもとに――

 なぜ電気の信号が大量に飛び交うと、

 ――心

 が生まれるのかを説き明かせるようになるであろう――

 と多くの科学者たちは考えています。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』