マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

何が“算数・数学の在り方”を決めているのか

 ――電気の信号のやりとりが“心”の素(もと)になっている。

 と、きのう、のべました。

 

 この“電気の信号”は、脳(のう)の内部で、

 ――神経細胞(しんけいさいぼう)

 と呼(よ)ばれる“小さな袋(ふくろ)”の間を行き来しています。

 

 神経細胞は脳の内部に大量に存在(そんざい)をしていて――

 その数は、ざっと、

 ――1,000 億くらい

 と、いわれています。

 

 脳の内部で神経細胞の間を行き来している電気の信号は、とても大量であることがわかるでしょう。

 

 この、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 こそが、

 ――脳の働き

 である――

 といえます。

 

 ここで――

 11月24日に、のべたことを思い出して下さい。

 

 あのとき、

 ――脳

 に違(ちが)いがあると、

 ――算数・数学の違い

 は、

 ――見かけ上の違い

 ではなく、

 ――本当の違い

 になる――

 と、のべました。

 

 つまり、

 ――算数・数学の在(あ)り方

 は、

 ――脳の働き

 と直接(ちょくせつ)の関係があるのではないか――

 ということです。

 

 さらにいえば――

 脳の内部における、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方にルールのようなものがあり――

 それが、

 ――算数・数学の在り方

 を決めているのではないか――

 ということです。

 

 ここでいう、

 ――算数・数学の在り方

 というのは、

 ――算数・数学で行われる計算や思考の在り方

 のことです。

 

 それら計算や思考は、文字や数字や記号を使って行われていますよね。

 

 よって、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方が、

 ――算数・数学の在り方

 を決めている――

 ということは――

 

 脳の内部における、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方のルールのようなものが、文字や数字や記号を使って具体的に示(しめ)されていて――

 その示されているものこそが、

 ――算数・数学の在り方

 である――

 ということになります。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』