マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

算数・数学の役割:脳の働きを通して脳の働きの仕組みを知る

 脳(のう)にとっての、

 ――算数・数学の役割(やくわり)

 とは、

 

 1)脳の働きを通して世界の仕組みを知る。

 2)脳の働きを文字や数字や記号で表す。

 3)脳の働きのターゲットを特定の情報(じょうほう)に限(かぎ)る。

 4)脳の働きを通して脳の働きの仕組み自体を知る。

 

 の4つである――

 と、くりかえし、のべています。

 

 きのうまでは、

 

 1)脳の働きを通して世界の仕組みを知る。

 2)脳の働きを文字や数字や記号で表す。

 3)脳の働きのターゲットを特定の情報に限る。

 

 について、のべてきました。

 

 きょうは、

 

 4)脳の働きを通して脳の働きの仕組み自体を知る。

 

 について、のべます。

 

 が――

 実は、これ――

 

 1)脳の働きを通して世界の仕組みを知る。

 

 と、ほとんど同じなのです。

 

 より正しくは、

 

 1)脳の働きを通して世界の仕組みを知る。

 

 の一部が、

 

 4)脳の働きを通して脳の働きの仕組み自体を知る。

 

 なのですね。

 

 脳の働きは人の体の働き一部であり――

 人の体の働きは世界の一部であるので――

 

 脳の働きの仕組みは世界の仕組みの一部なのです。

 

 ……

 

 ……

 

 12月6日に、ぼくは、

 ――地球は太陽の周りを回っている。

 ということと、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 に起こる変化とをつなぐ考えとして、

 ――算数・数学

 がある――

 と、のべました。

 

 その例として、

 ――円

 を挙げました。

 

 4)脳の働きを通して脳の働きの仕組み自体を知る。

 

 についても――

 同じように考えることができます。

 

 11月27日に、のべた通り、

 ――脳の働き

 とは、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 です。

 

 よって、

 

 脳の働きを通して脳の働きの仕組み自体を知ろうとするときは――

 脳の働きを探(さぐ)ろうとしている脳と――

 その仕組みが探られようとしている脳と――

 少なくとも2つの脳を考える必要があります。

 

 そして――

 その仕組みが探られようとしている脳で、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 に起こる変化がみられ――

 その変化を探ろうとしている脳でも、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 に起こる変化がみられることになります。

 

 これら2つの変化をつなぐ考えとして、

 ――算数・数学

 が、あるのです。

 

 例えば、

 ――確率(かくりつ)

 が挙げられます。

 

 ――確率

 というのは――

 出来事の起こりやすさを 0 から 1 までの数で――小数や分数で――表したものです。

 

 例えば――

 表・裏(うら)のあるコインを投げて表が出る確率は、

  0.5

 もしくは、

  1/2

 である――

 と、いいます。

 

 11月29日に、ぼくは、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方のルールのようなものに、

 ――信号の伝わりやすさ・伝わりにくさ

 があると、のべました。

 

 この、

 ――信号の伝わりやすさ・伝わりにくさ

 は、

 ――確率

 の考えを使うことで――

 より正しく扱(あつか)えるようになります。

 

 例えば、

 ――いったん信号が伝わったところは、その後で、別の信号が伝わる確率を約 3 倍に高める。

 といったように書き表せるのです。

 

 このときに――

 その仕組みが探られている脳と探っている脳とでは――

 どちらにも、

 ――確率

 を扱うときの変化がみられているはずです。

 

 つまり――

 脳の働きの仕組みを探っている脳と――

 その仕組みが探られている脳とをつなぐ考えとして、

 ――算数・数学

 がある――

 と、いえることになります。

 

 『10 歳の頃の貴方――』