マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

足し算や掛け算を思わせるルール

 脳(のう)の内部における、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方にルールのようなものがあり――

 それが、

 ――算数・数学の在(あ)り方

 を決めているのではないか――

 と、きのう、のべました。

 

 では――

 その、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方に――

 どのようなルールがあるといえるでしょうか。

 

 ここからは――

 話をわかりやすくするために――

 わざと、おおざっぱな説明にします。

 

 ――だいたい、そんな感じか。

 と、おおざっぱに理解をしてもらえたら――

 それで十分です。

 

 例えば――

 次のようなルールが考えられます。

 

 1)信号は、他の信号と合わさることで、増(ふ)えたり減(へ)ったりする。

 2)信号は、他の信号から影響(えいきょう)を受けることで、強くなったり弱くなったりする。

 

 このようなルールが――

 脳の内部における、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方にあるのではないかと考えてみると――

 

 何となく、

 ――算数・数学の在り方

 との関係がわかってきます。

 

 例えば――

 1)の、

 ――信号が増える。

 というのは、

 ――足し算

 を思わせますし――

 2)の、

 ――信号が強くなる。

 というのは、

 ――掛(か)け算

 を思わせはしませんか。

 

 ……

 

 ……

 

 ちなみに――

 ――信号が増える。

 だけでなく、

 ――信号が減る。

 というのも、

 ――足し算

 であり、

 ――信号が強くなる。

 だけでなく、

 ――信号が弱くなる。

 というのも、

 ――掛け算

 であるのですね。

 

 ――「信号が減る」は引き算ではないの?

 とか、

 ――「信号が弱くなる」は割(わ)り算ではないの?

 とかと、ふしぎに思う人がいるかもしれませんが――

 

 実は、

 ――引き算

 というのは、

 ――足し算

 のことであり、

 ――割り算

 というのは、

 ――掛け算

 のことであるのです。

 

 ――引き算

 というのは、

 ――ゼロよりも少ない数(マイナスの数)を足すこと

 であり、

 ――割り算

 というのは、

 ―― 1 よりも小さい数(分数や小数など)を掛けること

 であるのですね。

 

 よって、

 ――信号が増えたり減ったりする。

 は、

 ――足し算

 を思わせ、

 ――信号が強くなったり弱くなったりする。

 は、

 ――掛け算

 を思わせる――

 といえるのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ―ー』