マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

それらのルールの全てが“算数・数学の在り方”に関わっているわけではない

 脳(のう)の内部における、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方にルールのようなものがあり――

 例えば、

 

 1)信号は、他の信号と合わさることで、増(ふ)えたり減(へ)ったりする。

 

 というようなルールは、

 ――足し算

 を思わせ、

 

 2)信号は、他の信号から影響(えいきょう)を受けることで、強くなったり弱くなったりする。

 

 というようなルールは、

 ――掛(か)け算

 を思わせる――

 

 と、きのう、のべました。

 

 ……

 

 ……

 

 これらのようなもののほかにも――

 ルールのようなものは考えられます。

 

 例えば、

 

 3)いったん信号が伝わったところは、その後で、他の信号が伝わりやすくなる。

 

 とか、

 

 4)信号は、ダラダラと伝わりつづけることはなく、一度は必ず途(と)ぎれる。

 

 とかいったルールです。

 

 ……

 

 ……

 

 これら 3)4)も、

 ――大量の“電気の信号”のやりとり

 の起こり方にみられるルールのようなものであることは、たしかです。

 

 1)が、

 ――信号の多さ・少なさ

 についてのルールであり――

 2)が、

 ――信号の強さ・弱さ

 についてのルールであると、みなすならば――

 

 3)は、

 ――信号の伝わりやすさ・伝わりにくさ

 についてのルールであり――

 4)は、

 ――信号の始まり・終わり

 についてのルールであると、みなせます。

 

 が、

 ――算数・数学の在(あ)り方

 に関わるルール――少なくとも、それに直接(ちょくせつ)に関わる――ルールといえそうなのは――

 1)の、

 ――信号の多さ・少なさ

 についてのルールと、

 2)の、

 ――信号の強さ・弱さ

 についてのルールとの2つでしょう。

 

 3)の、

 ――信号の伝わりやすさ・伝わりにくさ

 についてのルールは――

 例えば、

 ――物事を覚えたり習ったりすること

 に関わるルールであり――

 

 4)の、

 ――信号の始まり・終わり

 についてのルールは――

 例えば、

 ――情報(じょうほう)や意味の在り方

 に関わるルールであると、いえそうです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』