マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

バランスのとれたコミュニケーションができるようになるには――

 ――コミュニケーションは窓(まど)でする。

 と、おとといから、くりかえし、のべています。

 

 コミュニケーションは、

 ――光――言葉の意味

 と、

 ――音――人の気持ち

 と、

 ――風――数や形に関わる情報(じょうほう)

 との3つを上手に組み合わせて行うもの――

 ということです。

 

 決して、

 ――光――言葉の意味

 だけに頼(たよ)ったり、

 ――音――人の気持ち

 だけに頼ったりしない――

 

 もちろん、

 ――風――数や形に関わる情報

 だけに頼ったりもしない――

 

 ……

 

 ……

 

 が――

 

 このことが――

 はじめのうちは、なかなかわからないのですね。

 

 ――はじめのうち

 というのは――

 コミュニケーションが、どういうことかが、わかってきて――

 それを「きちんと、できるようになろう」と思い立ち――

 意識をしてコミュニケーションをしようと決めてから、まもなくのころ――

 という意味です。

 

 はじめのうちは――

 どうしても、

 ――とりあえず言葉の意味が伝わっていれば、それで十分じゃないか。

 とか、

 ――人の気持ちが大切なのであって、他は、そんなに大切じゃない。

 とかと、つい考えてしまいがちなのです。

 

 あるいは、

 ――言葉の意味は曖昧(あいまい)で、人の気持ちは変わりやすい。だから、結局のところ、数や形のことしか信用はできない。

 とか――

 

 ……

 

 ……

 

 実際(じっさい)に、

 ――光――言葉の意味

 や、

 ――音――人の気持ち

 だけに頼っても――

 それなりのコミュニケーションが、できてしまいます。

 

 ぼく自身は経験(けいけん)をしていませんが――

 

 ――風――数や形に関わる情報

 だけに頼っても――

 たぶん――

 それなりにコミュニケーションは、できてしまいます。

 

 そのような偏(かたよ)ったコミュニケーションに夢中(むちゅう)になって――

 偏っているがゆえに失敗をし、痛(いた)い目にあって――

 

 そうなって初めて――

 人は、バランスのとれたコミュニケーションができるようになるのです。

 

 そのためには――

 とにかく、たくさんの経験を積むことです。

 

 ひたすらコミュニケーションを重ねないかぎり、

 ――光――言葉の意味

 ――音――人の気持ち

 ――風――数や形に関わる情報

 の3つがバランスよく混(ま)ざるようには――

 なかなか、ならないのですね。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』