マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

治世、乱世

 ――治世

 を、

 ――太平に治まっている世の中

 とし、

 ――乱世

 を、

 ――戦乱に明け暮れている世の中

 として――

 はたして、よいか。

 

 ――幸せ

 の定義が難しいように――

 また、

 ――治世

 の定義も難しいのではないか。

 

 ……

 

 ……

 

 されば――

 

 ――不幸せ

 を、

 ――波に抗い続けて疲れ果ててしまう様子

 とし――

 その否定を、

 ――幸せ

 とするように――

 

 ――治世

 も、また、

 ――乱世

 の定義の否定とする――

 

 ……

 

 ……

 

 ここでいう「波」とは――

 簡単にいえば、

 ――世相

 だが――

 

 人ひとり一人の視点でみれば――

 それは、

 ――禍福(かふく)

 のことに他ならぬ。

 

 ……

 

 ……

 

 では、

 ――乱世

 の定義を、どうするか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――戦乱に明け暮れている世の中

 でよい。

 

 そして――

 その否定を、

 ――治世

 とする。

 

 つまり、

 ――治世

 とは、単に、

 ――戦乱に明け暮れているわけではない世の中

 に過ぎぬ。

 

 それでよい。

 

 『随に――』