マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

戦乱

 ――乱世

 を、

 ――戦乱に明け暮れている世の中

 とし、

 ――治世

 を、

 ――戦乱に明け暮れているわけではない世の中

 とすると――

 

 ――治世か否か。

 は――

 世の中が太平か否かとは無縁――

 

 太平であろうと、なかろうと――

 戦乱が少なければ、

 ――治世

 で――

 戦乱が多ければ、

 ――乱世

 といえる。

 

 つまり、

 ――戦乱の有無

 に全てが係る。

 

 では、

 ――戦乱

 とは何か。

 

 ……

 

 ……

 

 ――戦い

 を、

 ――人の営みの奇態

 と観(み)るうちは、

 ――戦乱

 は解(わか)らぬ。

 

 それを、

 ――人の営みの常態

 と観て初めて、

 ――戦乱

 が解る。

 

 人の子をみるがよい。

 

 多くが、

 ――戦いの遊び

 を好むではないか。

 

 ――戦乱

 は――

 人が自然に暮らしていれば――

 必ず起こる。

 

 それを起こらぬように為すには――

 相応の工夫が要る。

 

 ――祭典

 や、

 ――遊興

 が――

 その工夫の一つだ――

 と説く者もいる。

 

 工夫が足らねば、

 ――戦乱

 は起こる。

 

 その工夫こそが――

 為政者らの務めだが――

 

 さて――

 

 ……

 

 ……

 

 『随に――』