マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

そんな物語にスポンサーがつくかどうかは

 映画やTVドラマなどで――
 主役級の登場人物が、若くてハンサムな男性の学者であったりすると――
 その男性は、たいていは研究に夢中になっています。

 若くてハンサムで主役級だから――
 当然、若くて美しい恋人がいるのですが――(笑
 でも――
 その男性の学者は、恋愛には夢中にならない――
 研究に夢中になっています。

 そして、恋人の女性に、熱っぽく語るのです――自分の研究の話を――
 まるでベッドの上で男女の愛を語るかのように――

 その学者の気持ちは単純で――
 自分の恋人を、自分が夢中になっていることに、ただ巻き込みたいだけなのですが――
 たいていは、そうはとられずに――
 余計な恋愛トラブルへと発展します。

 そのトラブルが、物語の核の1つであったりするわけですから――
 まあ、少なくとも、その映画やTVドラマの制作者にとっては、大歓迎のトラブルなわけですが――

 でも――
 ふと思うときがあるのです。

 もしも、恋人の女性が学者の男性の話に1つひとつ丹念に耳を傾け――わからないことは丁寧に質問をし――わかってきたら、今度は逆に新しい提案をしてみたり――研究に行き詰まったときに、一緒に考え、悩んだりすれば――
 それはそれで、かなり面白い物語になるのではないか、と――

 まあ――
 そんな物語にスポンサーがつくかどうかは、別の話ですがね。