どんな美少女も――
写真にして、額に飾ったりポスターに使ったりしてしまえば――
それは――
たんなる記号に成り下がってしまうものです。
20歳の頃は――
それが信じられなくて、悔しくて、
――記号化されえない美少女こそが真の美少女だ。
などと頑なに信じ込んでいましたが――
あれから20年が経って――
今は、
――記号化されえない美少女なんて存在しないんだ。
と思っております。
その気になれば、どんな美少女だって記号化されてしまう、と――
ここでいう「記号化」とは、
――時間や空間に依存した特異性を失うこと
を指します。
写真にして、額に飾ったりポスターに使ったりすれば――
いつでもどこでも持ち運びが自由になりますから――
記号化されるのは当たり前なのですね。
それが嫌なら――
写真に撮らないことです。
それしかありません。
このことは、たぶん「美少女」に限ったことではありませんよ。