マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

透明感のある男性

 ――透明感のある男性

 というのが――
 間違いなく実在すると思っています。

「透明感のある」というのは、世間一般では――
 きのうの『道草日記』でも触れたように――
 女性を称賛する言葉のようですが――

 実は――
 男性にこそ用い易い言葉ではないか、と――
 僕は考えています。

「透明感のある男性」というのは、どういう男性か――

 第一に、清潔感に溢れる男性です。

 当たり前ですね。
 汚らしいのに“透明”であるはずがない――

 第二に、外見が平均的である男性――
 容貌や体格にクセのない男性です。

 この「外見が平均的である」というのは、誤解を招きやすい表現でしょう。

「外見が平均的である」というのは、例えば“能力が平均的である”というのとは全く意味が違っていて――
 実に類いまれな資質を指しています。

 女性の目鼻立ちをデジダル画像に収め、その顔の造りを無理にでも数値化すると――
 いわゆる美女は容貌を表す数値がことごとく平均値なのだそうです。

 同じことは男性の容貌にも当てはまるでしょうから――
「外見が平均的である」とは、その男性が美男であることを意味します。

 ただし――
「透明感のある男性」は、容貌だけでなく、体格も平均的である必要があります。

 このため――
 例えば、高身長の男性などは、仮に非の打ち所のない美男であったとしても、「透明感のある男性」には該当しません。

 第三に、謙虚で我の強くない男性――

 これも当たり前ですね。

 傲慢で我の強い男性が“透明”であるわけがない――
 だって、発言や行動が、悪い意味で、目立ちまくってしまっているわけですから――

 以上3つの条件をクリアしている男性は――
 間違いなく「透明感のある男性」といえる、と――
 僕は考えています。

 が――
 それは、僕が男だからでして――

 僕は男であるために、そのような男性から、とくに色気を感じ取ることがありません。

 そういう男性から色気を感じ取る女性にとっては――
 たぶん、全く“透明”ではないでしょう。

 ちなみに――
 以上3つの条件をクリアする女性は――
 僕にとっては――
 全く“透明”ではありません。

 原理は同じです。