マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

この国の学校教育は、なぜ暗記偏重なのか

 この国の学校教育は、

 ――暗記偏重だ。

 と――
 よく指摘されますが――

 暗記偏重が明らかに問題なのは――
 高校教育であって――

 中学校教育であれば――
 明らかに問題とはいいきれず――

 また――
 小学校教育であれば――
 むしろ、ある程度はやむを得ないと思います。

 よって――
 本当の意味で問題なのは――
 小学校での暗記偏重方針が、なぜか中学校・高校まで漫然と延伸されていることです。

 端的にいえば――
 小学校教育で、扱う情報量だけを高校生なみにしたような――
 そんな教育こそが――
 今日の高校教育の実態なのですね。

 ……

 ……

 なぜ、こんなことになってしまったのか――

 ……

 ……

 主な理由は――

 おそらくは――
 テストの形式です。

 空欄に語句や記号・番号を埋めていく形式のテスト――

 この国では――
 小学生も中学生も高校生も――
 基本的には空欄補充型のテストで学力が評価されています。

 採点の効率性や客観性を重視した形式と思われますが――

 こんな形式のテストを続けていれば――
 暗記偏重は必然です。

 少なくとも高校では――できれば、中学校でも――空欄補充型でない形式のテストを積極的に導入するのがよいと思います。

 白紙論述型のテスト――
 あるいは――
 口頭発表型のテスト――
 採点は、「優」「良」「可」「不可」の4段階のみ――

 そのようにするだけで――
 この国の学校教育は大きく変わるでしょう。

 少なくとも「暗記偏重だ」と非難されることは減ると思います。