マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

12歳からでは遅すぎる

 ――“公認交際の制度”では、公認交際の届け出を12歳以上で可能――

 とする空想を――
 3日前の『道草日記』で述べました。

 そして、

 ――「12歳以上」では遅い。「10歳以上」がよいかも。

 という懸念を――
 きのうの『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 結論からいうと、
(まあ、別に「12歳以上」でいいか)
 と――

 きょうになって、思い直したのですが――

 その理由は、

 ――12歳からだと遅いのは、男女関係や夫婦関係、ひいては男女間の性のことに関する教育の実践であって、公認交際の届け出は別に、12歳からでも遅くはない。

 と考えられるからです。

 ヒトの脳の成長は――
 ゴリラなどの類人猿の脳との比較から、

 ――早い個体では12歳までに完成し、遅い個体でも16歳までには完成している。

 とみなせるのだそうです。

 「脳の成長が完成する」ということは――
 神経細胞の装置としての脳の機能が、これ以上ないくらいに増強し、以後は(たぶん)ゆるやかに減弱していく――
 ということを意味します。

 脳の機能の発達は――
 ただちに心の成熟を意味するのではありません。

 脳の機能の高さに見合った適切な学習を、心が重ねない限り――
 心の成熟はありません。

 つまり――
 早い人では12歳で脳の潜在能力が最大値をとってしまうのだから――
 12歳で慌てて心が学習を始めても、遅すぎる――
 ということです。

 ……

 ……

 もちろん――
 あらゆる分野の学習を12歳までに始めておくことは現実的ではありません。

 よって――
 ことは優先順位の問題となります。

 何を優先させるのか――

 ……

 ……

 僕は――
 男女関係のこと、夫婦関係のこと、ひいては男女間の性のことは――
 優先順位が高いと思っています。

 少なくとも――
 漢字の書き順とか、英単語の綴りとか、四則演算の規則とかよりは――
 高いでしょう。

 なぜならば――

 ……

 ……

 漢字を間違った書き順で記していても――
 英単語の綴りがなかなか覚えられなくても――
 括弧を含む数式の計算の順番がわからなくても――
 大した不利益は――少なくとも、社会生活上は――被りませんが――

 男女関係の機微に疎かったり――
 夫婦関係の本質を知らなかったり――
 男女間の性の基本をわかっていなかったりすれば――

 そうはいきません。