マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

男女関係にない男女の夫婦関係

 ――男女関係や夫婦関係のこと

 を主題に――
 ここ10日間くらい『道草日記』を記してきました。

 きのうまでに――
 あえて深くは触れてこなかった話題があります。

 それは、

 ――男女関係と夫婦関係とが交わらない事例

 についてです。

 もう少し噛み砕いていうと、

 ――男女関係にない男女による夫婦関係

 ですね。

 ……

 ……

 ――そんな夫婦関係が実在するのか。

 と訝る向きもあるでしょう。

 たしかに――
 そんな夫婦関係が、現代の日本社会で本当に実在しうるかどうかは――
 それなりに丁寧な考察を経る必要があるでしょうが――

 少なくとも僕は、

 ――現代の日本社会では、たぶん実在しないことはないが、それほど多くはない。

 とみています。

 あくまでも「現代の日本社会では……」です。

 過去の日本社会では――
 おそらく普通に実在していました。

 いわゆる、

 ――支配者階級における政略結婚

 が――
 その典型例です。

 ……

 ……

 いったい、どんな夫婦関係であったのでしょうね――男女関係にない男女の夫婦関係――

 ……

 ……

 戦国大名を主人公にした歴史小説などを読むと――
 たまに優れたシミュレーションを疑似体験できます。

(ああ――男女関係にない男女の夫婦関係って、こういうものなのか。……けっこう凄惨だな)
 と感じる向きが多いでしょう。

 どこが凄惨か――

 ……

 ……

 ちょっと考えれば――
 すぐにわかります。

 ――夫婦の夜の営み

 です。

 その凄惨さを――
 手練れの小説家は過不足なく表現します。

 その“営み”に臨む夫や妻の心情描写には、

 ――迫力

 さえ感じます。

(こういう結婚は、できればしたくないぁ)
 と本気で思わせる強い違和感が――
 的確に語られます。

 ……

 ……

 そういう“強い違和感”を――
 できるだけ若いうちに知っておくのがよいでしょう。

 ……

 ……

 そうですね――

 できれば12歳ころまでに――
 ぜひ知っておきたいところです。

 ……

 ……

 いえ――
 実際には

 ――12歳では遅すぎる。

 かもしれません。

 理由は、もちろん――
 おとといの『道草日記』で述べた通り、

 ――ヒトの脳は12歳で完全に成長し終えているかもしれないから――

 です。