マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

恋に賞味期限はあるか

 ――恋に賞味期限はあるか。

 の問いが――
 ときに話題にのぼります。

 恋や愛の理解を深める上で――
 格好の話題です。

 ……

 ……

 僕は、
(恋にも賞味期限はある)
 と思っています。

 むしろ、

 ――「恋に賞味期限はない」と断言している人は、恋をわかっていないのではないか。

 と訝っています。

 あるいは、

 ――恋を愛と混同しているのではないか。

 と――

 ……

 ……

 恋は――
 脳を含む体の反応です。

 誰かと出逢って、

 ――ああ、この人、いいな。

 と体が感じ入って始まる反応――
 体の非意識的な反応です。

 体の反応なので――
 いつかは終わります。

 そのことを実体験として知っている人は、

 ――恋に賞味期限がないわけはない。

 と思います。

 ……

 ……

 ここで確認しておきたいことは、

 ――恋の賞味期限

 の意味です。

 恋を楽しもうと思ったら――
 恋に落ちてからの一定期間を大切にする必要がある――
 その期間が過ぎてしまったら――
 もう恋を心の底から楽しむことは難しい――

 それが、「恋の賞味期限」の考え方であり――
 そこでいう「一定期間」こそが、

 ――恋の賞味期限

 に他なりません。

 では――

 その「賞味期限」は、どれくらいなのか――

 ……

 ……

 諸説ありますが――
 ざっと、

 ――3年

 です。

 曖昧な意味での「3年」です。

 1年や10年ではない――
 その間くらい――

 強いていえば、3年――

 そういう意味での「3年」です。

 ……

 ……

 3年は、あっという間です。

 恋に落ちたら――
 まず、そのことを1日も早く自覚して――
 その恋を楽しもうとすることです。

 恋に落ちても―― 
 そのことに気づかず――あるいは、気づけず――
 1年、2年と無為に年月が流れていくのは、実に、もったいない――

 美味なお菓子の賞味期限を忘れて、うっかり食べ損ねるように――
 もったいない――

 そう思います。

 ……

 ……

 もちろん――

 恋を楽しむには――
 資格が要ります。

 ――誰かと婚姻関係にあるわけではない。

 という資格です。