マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

60代の女性がレオタードを着て

 ――老いは、拒否するよりは、受容するほうがよい。

 と――
 一般的には、主張されやすいのですが、

 ――拒否しても、つらく苦しくならないなら、別に拒否してもよい。

 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 そのように――
 僕が主張した理由は、

 ――老いを上手に拒否していて、実に幸せそうな事例、があるから――

 というものです。

 どのような事例か――

 ……

 ……

 ふつう――
 60代の人が、20代のように振るまったり喋ったりすることは――
 好ましくないとされますよね。

 理由は――
 周囲が痛々しく感じるから、というようなものではなく、

 ――本人が、つらく苦しくなるから――

 です。

 が――
 別に、つらく苦しくならないのなら――
 何ら問題はないように思えます。

 ……

 ……

 60代の女性がレオタードを着て人前に立っている映像を――
 みたことがあります。

 その体型は――
 一言でいえば、

 ――見事

 でした。

 20代の女性と比較しても――
 何ら遜色がない、ようにみえる――

 ……

 ……

 見逃せなかったのは――
 そのレオタード姿の60代の女性の表情や口調です。

 実に晴れやかで、嬉しそうでした。

 ……

 ……

 もちろん――
 陰で、どのような表情や口調をしていたのかは、僕にはわかりません。

 が――
 少なくとも――
 レオタード姿で人前に出ているときの表情や口調は幸せそうでした。

 ……

 ……

(これは、これで、ありだ)
 と――

 そのとき――
 僕は思ったのです。