マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

生命や財産は本当に現実か

 ――国家

 とは、

 ――国民の生命や財産

 という現実を守る上で必要とされる虚構である――
 ということを――

 ここ数日の『道草日記』で繰り返し述べてきました。

 が――

 ……

 ……

 たしかに――
 国家は、

 ――虚構

 ですが――

 生命や財産は――
 本当に、

 ――現実

 でしょうか。

 ……

 ……

 生命は――
 たしかに現実でしょう。

 現実の事象です。

 財産は、どうか――

 ……

 ……

 土地や建物や物品などは――
 たしかに現実です。

 現実の物体です。

 が――
 金銭は、どうか――

 ……

 ……

 これは――
 限りなく約束事に近い――

 例えば――
 もし、「国家」という約束事の集積がなくなれば――
 その国家が発行している紙幣は紙くずとなるのですね。

 つまり――
 金銭は、

 ――虚構

 といわざるをえないのです。

 よって――

 ……

 ……

 ――国家は国民の生命や財産を守る。

 というときには――
 ちょっと注意が必要です。