――ある人が、人を大切にする人かどうかを見極めるには、その人が誰かに片思いをされたときの振る舞いを見極めればよい。
ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
……
……
大切なのは、
――片思いをされたとき
であって、
――片思いをしたとき
ではない――
ということです。
いいかえるなら、
――相手の強い思いに客体的に向き合っているとき
であって、
――自分の強い思いに主体的に向き合っているとき
ではない――
ということです。
何かに主体的に向き合っているときというのは――
自分が主導権を握っているときです。
一方――
何かに客体的に向き合っているときというのは――
自分が主導権を握っていないときです。
……
……
人を大切にする人は――
自分が主導権を握っていなくても、人を大切にします。
人を大切にしない人は――
自分が主導権を握っているときは、みせかけで人を大切にすることが、あるかもしれませんが――
自分が主導権を握っていないときは、ほぼ間違いなく、人を大切にはしません。