――人は、概して、気分の沈み込みを嫌い、気分の浮き上がりを好む。
と――
おとといの『道草日記』で述べました。
が――
実際には、
――気分の沈み込みより、気分の浮き上がりの方が余計なトラブルを招きやすい。
ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
……
……
気分の浮き上がりの恐ろしさが骨身にしみて、わかってくると――
人は、しだいに気分の沈み込みを好むようになり、気分の浮き上がりを嫌うようになります。
一般に――
中高年の人たちには――
そのような傾向があるように思います。
とくに――
若い頃に――
気分の沈み込みで苦しんだ以上に、気分の浮き上がりで痛いめにあったことがあると――
たいていの人は――
そのようになります。
とはいえ――
……
……
気分の浮き上がりが全くないと――
人生は味気ないのですね。
生きる気力がわいてこない――
……
……
なので――
中高年になると――
多くの人は――
意識的か無意識的かは、さておいて、
――気分の浮き上がりは必要悪である。
と考えるようになる気がします。
気分の浮き上がりなどは、ないほうがよい――
が――
ないとやっていられないので――
たまには気分を浮き上がらせてみる――
そういう発想です。