マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ヒトと風邪ウイルスとは共生をしているようにみえる

 ――ヒトと風邪ウイルスとの関係を考えるのは面白い。

 ということを――

 おとといの『道草日記』で述べました。

 

 ――面白い

 の要点は、

 ――共生をしているようにみえる。

 という点です。

 

 ――共生をしている。

 ですから、

 ――ヒトと風邪ウイルスとは互いに助け合っている。

 ということです。

 

 ヒトが風邪ウイルスをいかに助けているからは明らかです。

 風邪ウイルスは、ヒトに感染をすることで子孫を増やし、子孫を残します。

 

 一方――

 風邪ウイルスがヒトをいかに助けているかは、それほど明らかではありませんが――

 ヒトの個体がもつ遺伝情報の半分くらいは、ウイルスに感染をすることによって、もたらされてきたのではないかと考えられています。

 

 そして――

 そのウイルスに由来をすると考えられる遺伝情報のなかには――

 ヒトの生物種としての進化に寄与をしてきたのではないかと考えられるものがあるそうです。

 

 以上は――

 もちろん、ヒトに感染をするウイルス全般についていえることであり――

 風邪ウイルスもヒトに何か新たな遺伝情報をもたらしていると決めつけることはできません。

 

 が――

 その可能性は、

 ――なくはない

 とはいえます。

 

 いずれにせよ――

 ヒトが風邪に高頻度で罹患をしている現実をみて――

 かつ、ウイルスがヒトの進化に何らかの寄与をしているらしい状況証拠をみるならば――

 風邪ウイルスが、ヒトに対し、少なくとも何らかの“手助け”をしている可能性は高いといってよいでしょう。