マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ヒトと風邪ウイルスとの関係には思考の材料が詰まっている

 ヒトと風邪ウイルスとの関係について――

 5月18日の『道草日記』から考え続けています。

 

 簡単にまとめると――

 

 ヒトは――

 だいたい今から 10 万~ 30 万年前に――

 ヒト属に含まれる生物種の1つとして――

 今日でいうアフリカ大陸に出現をし――

 

 だいたい今から 3 万~ 10 万年前に――

 “人らしい社会性の獲得”を遂げ――

 ヒト属に含まれる他の生物種よりも生存が有利となり――

 

 だいたい今から 1 万~ 3 万年前に――

 ヒト属に含まれる生物種の最後の生き残りとして――

 今日でいうアフリカ大陸から地球上の全域へ散らばっていった――

 

 そう考えられます。

 

 一方――

 風邪ウイルスは――

 おそらくは、ヒトが今日でいうアフリカ大陸に出現をしたときから――

 ヒトと共生をしていて――

 あたかもヒトによってプール(pool)されているかのような関係を保ってきた――

 

 その関係とは――

 ウイルスの進化によって新たに出現をする風邪ウイルスが――

 ヒトへの感染を繰り返しながら、数千年あるいは数万年の時を経る結果――

 やがて、ヒトに感染をしても、ヒトは風邪の症候を発しなくなり――

 ついには、ヒトの体の奥深く――生殖細胞――にまで感染をすることで――

 ヒトの進化に影響を及ぼすようになる――

 という関係である――

 

 そう考えられます。

 

 ……

 

 ……

 

 説明の都合上――

 ヒトに感染をしても風邪の症候を発させないようになった風邪ウイルスを、

 ――古(こ)・風邪ウイルス

 と呼ぶことにしましょう。

 

 また――

 ウイルスの進化によって新たに出現をしたばかりの風邪ウイルスは、

 ――新・風邪ウイルス

 と呼ぶことにします。

 

 これらの呼称を用いるならば――

 

 ――風邪ウイルスはヒトによってプールされているかのようにみえる。

 というのは、

 ――風邪ウイルスは、新・風邪ウイルスとして出現をし、ヒトに感染を繰り返し始め、時を経るうちに、しだいに古・風邪ウイルスへと変化を遂げていく。

 というのと、ほぼ同義です。

 

 もちろん――

 以上に述べたことの多くは僕の空想であり――

 学術的に堅固な根拠は何一つ見出せないことをお断わりしておかなければなりません。

 

 が――

 そのように空想をたくましくできるような思考の材料が、ヒトと風邪ウイルスとの関係には、詰まっている――

 とはいってもよいでしょう。