マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「ケレン味」や「外連」は「ハッタリ」や「誤魔化し」の雅語

 ――ケレン味

 や、

 ――外連(けれん)

 には、良い意味と悪い意味とがある――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 悪い意味というのは――

 たんなる、

 ――ハッタリ

 や、

 ――誤魔化し

 です。

 

 良い意味というのも――

 実は、

 ――ハッタリ

 や、

 ――誤魔化し

 なのですが――

 

 要するに――

 人の世では、

 ――ハッタリ

 や、

 ――誤魔化し

 が、ときには有意義かつ効果的とみなされることがある――

 ということです。

 

 そのようなことの典型が、

 ――芸事

 です。

 

 ……

 

 ……

 

 3日前の『道草日記』で、

 ――ケレン味には多様性や趣向がある。

 と述べました。

 もちろん、

 ――外連

 についても同じことがいえます。

 

 多様性や趣向があるのは、良い意味での「ケレン味」や「外連」だけではありません――悪い意味での「ケレン味」や「外連」にも多様性や趣向があります。

 

 ――趣向

 というのは、やや上品に過ぎる言葉です。

 

 悪い意味での「ケレン味」や「外連」にも趣向はあるわけですから――

 その「趣向」は、ほとんど、

 ――嗜好

 と置き換えても差し支えません。

 

 ――ケレン味

 や、

 ――外連

 には多様性や趣向があるというのは――

 つまりは、

 ――ハッタリ

 や、

 ――誤魔化し

 には様々な類型があり――人は、それぞれ自分好みのハッタリや誤魔化しに関心をもち、拘泥をしていく――

 ということです。

 

 ……

 

 ……

 

 おそらく、

 ――ケレン味

 とか、

 ――外連

 とかというから、わかりづらくなるのですよね。

 

 最初から、

 ――ハッタリ

 とか、

 ――誤魔化し

 とかといえばよい――

 

 ――ケレン味

 や、

 ――外連

 というのは、

 ――ハッタリ

 や、

 ――誤魔化し

 の雅語である――

 と考えると、だいぶ、わかりやすくなります。