マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「オリンピッグ」のケレン味

 ――オリンピッグ

 の演出計画について――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 この計画を示したとされるのは――

 東京オリンピックパラリンピックの開会式・閉会式の企画や演出の統括をされていたクリエイティブ・ディレクター(creative director)の方です。

 

 60代の男性です。

 

 日本の最大手の広告代理店で研鑽を積まれ――

 これまでに抜群の知名度や好感度を誇る広告を数多く手がけられたといいます。

 

 手腕・経験ともに申し分のない方であったと思います。

 

 (そんな方でさえ、ケレン味の扱いを間違えることがある、とは……)

 

 ちょっと慄然としました。

 

 ……

 

 ……

 

 なぜ、間違えてしまわれたのか――

 

 ……

 

 ……

 

 それは、

 ――ケレン味

 が、人の、

 ――主観

 に根差すからです。

 

 ――こんなことをやったら、周りから、どう思われるだろう?

 といった客観的――間主観的――で真っ当な懸念や不安をひとまず捨ててしまわないと――

 ほとんど何も具体化できないからです。

 

 自分の主観を信じ、ある程度、暴走をしてしまわないと――

 ケレン味を形にすることはできません。

 

 その結果――

 一部の人たちには熱烈に共感をしてくれるかもしれないけれど――

 他の多くの人たちには激烈に嫌悪をされるかもしれない――

 それが、

 ――ケレン味

 です。

 

 賞賛と侮蔑とが紙一重――

 関心と無関心とが背中合わせ――

 それが、

 ――ケレン味

 です。

 

 ……

 

 ……

 

 ――オリンピッグ

 の提案は昨年の3月のことであったといいます。

 

 それが、なぜ今になって報じられるようになったのか――

 

 ちょっと、きな臭い感じがします。

 

 内紛や闘争が背景に隠れているように――

 僕には思えます。

 

 とはいえ――

 

 (もう少し逸る気持ちを抑えられなかったのか)

 そう思います。

 

 これも、

 ――オリンピックの重圧

 なのでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 ちなみに――

 

 この――

 ――オリンピッグ

 のケレン味――

 

 僕は好きではありません。

 

 正直にいえば――

 

 関心がもてません。