マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ヒト型知的生命体と非ヒト型知的生命体と

 ――地球外知的生命体

 や、

 ――SETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence)

 について考えていると――

 たいていは途方に暮れることになります。

 

 それは――

 端的にいえば、

 (わからないことが多すぎるから――)

 です。

 

 そもそも、

 ――知的生命体

 の定義が、よくわからない――

 

 ――生命

 の定義も、

 ――知性

 の定義も、十分には確立をされていないからです。

 

 この辺で――

 少し話を整理しましょう。

 

 ――知的生命体

 について考える前に、

 ――生命

 や、

 ――知性

 について考えます。

 

 その理由は――

 7月29日の『道草日記』で述べたように、

 ――生命

 や、

 ――知性

 の観念は、

 ――知的生命体

 の観念にとって、必須の要素に思われるからです。

 

 では、

 ――生命

 とは何なのか――

 

 ……

 

 ……

 

 それは、よくわかりません。

 

 が――

 僕らは、

 ――生命

 を知ってはいます。

 

 そして、それは――

 おそらくは一種のみです。

 

 現在、地球上に生息をしている全ての生命が共通の祖先をもっているらしいことは――

 全ての生命が共有をしている遺伝子の情報を互いに比べる研究によって――

 それなりに強く示唆をされています。

 

 では、

 ――知性

 は、どうか――

 

 ……

 

 ……

 

 残念ながら――

 僕らは、

 ――知性

 については――

 少なくとも、

 ――生命

 ほどには、よく知りません。

 

 少なくとも、

 ――知性

 が一種しか存在をしていないとはいえない――

 

 8月2日の『道草日記』で述べたように――

 現在、地球上に生息をしている生命体が備えていると考えられる知性をみる限り、

 ――ヒトらしい知性

 と、

 ――「ヒトらしい」とはいえない知性

 とが混在をしているように思われるからです。

 

 ――ヒトらしい知性

 をもって、

 ――それが“知性”の全てである。

 と断じるのであれば、

 ――知的生命体

 とは、

 ――ヒト

 のことに他なりません。

 

 が――

 ――「ヒトらしい」とはいえない知性

 も含めて、

 ――知性

 と呼ぶのであれば、

 ――知的生命体

 は、少なくとも、

 ――ヒト型知的生命体

 と、

 ――非ヒト型知的生命体

 との2種類に分類をされうるのです。

 

 たんに、

 ――知的生命体

 と呼ぶときに――

 その呼称が、どちらの「生命体」を指しているのか――あるいは、両方の「生命体」を指しているのか――

 十分に注意を払う必要があります。