マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

形態 = 配線

 ――脳内配線

 を中核とする、

 ――ヒトの神経系の形態

 は、21世紀序盤の現在、ほとんどわかっていない――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ――脳内配線

 とは――

 脳を成している全ての神経細胞について――

 それら神経細胞が各々どのように接続をされているのかの実態――

 のことです。

 

 もう少し短くまとめると、

 ――脳を成す全ての神経細胞の接続の状態

 といえます。

 

 この、

 ――脳内配線

 が、

 ――ヒトの神経系の形態

 の中核であろうと、僕は思うのですが――

 

 ――脳内配線

 さえわかれば、それで十分――

 ということは、おそらく、決してなく――

 

 ――ヒトの神経系を成す全ての神経細胞の接続の状態

 がわからない限り、

 ――ヒトの神経系の機能

 はわからない――

 

 と考えるのが妥当です。

 

 この、

 ――ヒトの神経系を成す全ての神経細胞の接続の状態

 というのは――

 英語では、

 ――Human connectome

 と呼ばれます。

 

 ――Connectome

 は、英語で、

 ――繋げる

 という意味の言葉、

 ――Connect

 に、

 ――全体

 という意味の接尾語「-ome」を組み合わせて作られた言葉です。

 

 日本語では、たんに、

 ――コネクトーム

 とカタカナ語で呼ばれます。

 

 よって、

 ――Human connectome

 は、

 ――ヒト・コネクトーム

 です。

 

 ……

 

 ……

 

 ――ヒトを人たらしめているのはヒト・コネクトームである。

 という考えがあります。

 

 もう少し単純に、

 ――人とはヒト・コネクトームのことである。

 といいかえてもよいでしょう。

 

 真偽はわかりません。

 

 が――

 自然科学の仮説としては十分に成立をします。

 

 魅力的な仮説です。

 

 同じことを――

 僕は、次のようにいい表したいと思います。

 

 ――脳の形態は脳内配線に等しい。

 

 もちろん――

 次のように述べても同じことです。

 

 ――ヒトの神経系の形態は、それを成す全ての神経細胞の接続の状態に等しい。

 

 要するに――

 脳を含む神経系においては、

  形態 = 配線

 ということです。