マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

本来の「ニューロン」の概念

 ――ヒトの神経系の機能や人の精神の活動をいくら神経細胞の機能の次元で考えたところで、実態には迫れないのではないか。

 ということを、12月6日の『道草日記』で述べました。

 

 では――

 どうすれば、実態に迫れるのか――

 

 ……

 

 ……

 

 それは――

 やはり、脳を含む神経系における、

 ――演算

 や、

 ――配線

 に着目をすることであろう、というのが――

 僕の考えです。

 

 あるいは、

  ヒトの神経系の機能の最小単位 = 演算 × 配線

 の図式に着目をすること――

 と、いいかえてもよいでしょう。

 

 11月27日の『道草日記』で述べた通り、

 ――演算

 とは、

 ――神経細胞の個々の状態の推移

 で、

 ――配線

 とは、

 ――神経細胞うしの接続

 です。

 これら“演算”や“配線”に関与をするのは、個々の神経細胞ではなく、神経細胞の集合です。

 おそらくは、無数の神経細胞の集合でしょう。

 

 そうした、

 ――神経細胞の集合

 こそが、本来の、

 ――ニューロン(neuron)

 つまり、

 ――神経単位

 や、

 ――神経元

 であろう、と――

 僕は考えています。

 

 ……

 

 ……

 

 ――ネフロン(nephron)

 という言葉があります。

 日本語では、

 ――腎単位

 といいます。

 

 腎機能の単位です。

 腎臓を巡る血液から尿の成分を濾し出す部位と濾し出した成分を排泄へと導く管とから成ります。

 

 それら部位や管は無数の細胞から成り立っていますので――

 ――ネフロン

 は無数の細胞の集合です。

 

 こうした腎機能の単位が、ヒトの場合には、左右2つの腎臓に、それぞれ 100 万個ずつ含まれていると考えられています。

 

 本来の、

 ――ニューロン

 は、

 ――ネフロン

 と同じような概念ではなかろうか、と――

 僕は考えています。

 

 とくに学術的な裏付けがあるわけではないのですが……(苦笑