――大きさが等しい 27 個の小さな立方体が集まって 3×3×3 の大きな立方体を成しているようにみえる立体パズル
について、
――その 3×3×3 の大きな立方体の 6 枚の面の各々に 6 色が混在をしていたものが、小さな立方体の1つひとつが位置や向きを変えていくなかで、ある時点において、奇麗に揃ってしまうような光景
を、もし、目の当たりにしたら――
何ともいえない不可思議性を感じとることであろう――
ということを、きのうの『道草日記』で述べました。
そして――
この、
――不可思議性
は、ヒトの脳を含む神経系に宿っている不可思議性と同じ趣きを備えている――
と――
……
……
―― 3×3×3 の大きな立方体の 6 枚の面の色が、ひとりでに揃ってしまうことの不可思議性
が、
――ヒトの脳を含む神経系に宿っている不可思議性
と、どのように関わっているのか――
……
……
僕が念頭に置いていたのは、
――自己同一性
です。
人は皆、きのうの自分ときょうの自分とは同じ自分であると信じています。
そのような信念を人が抱くには、ヒトの脳を含む神経系のどこかで、何らかの情報が、ひとりでに保存をされているからに違いありません。
その、
――何らかの情報が、ひとりでに保存をされていること
というのが、
―― 3×3×3 の大きな立方体の 6 枚の面の色が、ひとりでに揃ってしまうこと
に通底をしているように――
僕には思えます。
きのうの自分ときょうの自分とが同じ自分であると感じられることは――
3×3×3 の大きな立方体の 6 枚の面の色が、ひとりでに揃ってしまうことと同じくらいに不可思議なことであるように――
僕には感じられるのです。