マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

とんでもないニュースが飛び込んできた

 ――入学試験

 の話を――

 ここ数週間の『道草日記』で続けてきましたが――

 

 きょうになって――

 とんでもないニュースが飛び込んできました。

 

 ――ロシアがウクライナへ侵攻をしている。

 というニュースです。

 

 ロシアがウクライナの国境付近に強大な兵力を集めていたことは――

 この数か月間、国際ニュースの主要な話題の1つであり続けていました。

 

 報道の多くが、

 ――ロシアによるウクライナへの侵攻が近日中に起こりうる。

 という論調でしたから、

 (そういうこともなくはないんだろう)

 とは思っていましたが――

 

 (まさか本当に侵攻をするとは!)

 です。

 

 しかも――

 報道によると――

 その侵攻の仕方は、

 (ほとんど「侵略」といっていいんじゃないか)

 と思えるくらいに苛烈で冷徹のようです。

 

 第二次世界大戦以降――

 いわゆる、

 ――侵略

 は絶対にやってはいけないこと――

 との総意が国際社会で形成をされていました。

 

 その総意の形成を――

 今日のロシア政府の首脳部が認識をしていないわけはありません。

 

 にもかかわらず――

 ウクライナへの侵攻に踏み切ったのは――

 おそらく、

 ――ウクライナは、本当はロシアの一部であって、ロシアから独立をしている主権国家などではない。

 との認識があったからでしょう。

 

 この地方の歴史を紐解いてみると――

 ロシアの政治・文化の流れの源はウクライナにあるといえます。

 

 思いっきり簡単にいってしまうと――

 中世の頃に、今日のウクライナを源とする政治・文化の流れが幾つかに分かれ―― 

 それらの支流の1つがロシアの政治・文化の流れの源であり――

 その支流が、近代を経て、現代、最も隆盛になっているから――

 今日のウクライナを源とする政治・文化の流れの全体を中心的に受け継いでいるのはロシアである――

 というのが、現在のロシア政府の首脳部の認識なのでしょう。

 

 もちろん――

 この認識はウクライナ政府の首脳部の認識とは相容れないはずです。

 

 ウクライナ政府の首脳部は、今日のウクライナを源とする政治・文化の流れは、もちろん、ウクライナが中心的に受け継いでいる――

 と考えているでしょう。

 

 当然です。

 

 ……

 

 ……

 

 こうして戦争が始まったのですね。

 

 悲しいことです。