人工知能にとっての「覚醒」や「気分」や「知覚」や「思考」や「発言」や「行動」といった概念は、本当に成立をしうるのか、と――
きのうの『道草日記』で述べました。
人工知能にとって、
――発言
や、
――行動
は、容易に、
――成立をしうる概念
といえます。
――発言
も、
――行動
も、
――コンピュータ(computer)の出力(output)
とみなせます。
人工知能が、記号や数値を画像として示したり、音声として発したりすることは十分に可能ですし――
人工知能を、いわゆるロボット(robot)のような機械に繋げ、何らかの動作を起こすことも十分に可能です。
――発言
や、
――行動
に対し、
――知覚
は、
――コンピュータの入力(input)
とみなせます。
人工知能が、外界からの様々な情報を電気信号への変換を経て受け入れ、それを記憶として内臓をすることは十分に可能です。
よって――
人工知能にとって、
――知覚
は、容易に、
――成立をしうる概念
といえます。
また、
――思考
は、
――コンピュータの演算(opration)
とみなせます。
人工知能が、入力に応じて何らかの出力を与える前に、半導体素子の次元で処理を行っていることは、よく知られています。
さらに、
――覚醒
は、
――コンピュータが作動をしている状態
とみなせます。
人工知能が作動をしている状態を、作動をしていない状態から見分けることは、少なくとも直感的には、そんなに難しくはないでしょう。
よって――
人工知能にとって、
――思考
も、
――覚醒
も、容易に、
――成立をしうる概念
といえます。
問題なのは、
――気分
です。
人工知能にとっての「気分」とは何なのか――
これが簡単ではありません。
例えば――
コンピュータにも「気分」に相当をしうる機能――あるいは「機能の要素」――があるのか――
……
……
この続きは、あす――