マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

賢さを高める・低める、愚かさを高める・低める

 ――積極的な中庸

 とは、

  愚かさ > 賢さ

 ないし、

  愚かさ < 賢さ

 が成り立っている下で――

 より低い方を、より高い方へ合わせることによって、

  愚かさ ≒ 賢さ

 の凡庸を装うことであり――

 

 ――消極的な中庸

 とは、

  愚かさ > 賢さ

 ないし、

  愚かさ < 賢さ

 が成り立っている下で――

 より高い方を、より低い方へ合わせることによって、

  愚かさ ≒ 賢さ

 の凡庸を装うことである――

 

 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 その際に、

 ――より低い方を、より高い方に合わせる。

 とか、

 ――より高い方を、より低い方へ合わせる。

 とかいうのは――

 具体的には、どのような行為なのでしょうか。

 

 例えば、

  愚かさ > 賢さ

 の下で、

 ――より低い賢さを、より高い愚かさへ合わせる。

 とは、どういうことか――

 

 ……

 

 ……

 

 もちろん――

 それは、

 ――賢さを高める。

 ということに他なりません。

 

 では――

 どうすれば、賢さを高められるのか――

 

 ……

 

 ……

 

 それは、

 ――他者からの進言や提言を受け入れる。

 ということです。

 

 同様に、

  愚かさ < 賢さ

 の下で、

 ――より低い愚かさを、より高い賢さへ合わせる。

 というのは、どういうことか――

 

 それは、

 ――愚かさを高める。

 ということであり――

 つまり、

 ――他者からの助言や諫言をあえて退ける。

 ということです。

 

 全く同様に――

 

  愚かさ > 賢さ

 の下で、

 ――より高い愚かさを、より低い賢さへ合わせる。

 というのは、

 ――愚かさを低める。

 ということ――

 つまり、

 ――他者からの助言や諫言を受け入れる。

 ということであり――

 

  愚かさ < 賢さ

 の下で、

 ――より高い賢さを、より低い愚かさに合わせる。

 というのは、

 ――賢さを低める。

 ということ――

 つまり、

 ――他者からの進言や提言をあえて退ける。

 ということであるのです。