――恋(こい)
を、
――あの人と性交(せいこう)をしたい。
という思いであると考えるなら、
――恋はあぶない。
といえる、と――
きのう、のべました。
もし、
――恋
を、
――愛
で、しっかりと包めるのなら――
つまり、
――恋
を、
――恋愛(れんあい)
に変えられるのなら――
そんなに、あぶなくはありません。
が――
――恋
を、
――恋愛
に変えられるようになるには――
――恋の経験(けいけん)
をくりかえすことが必要なのです。
何事もそうですが――
経験を積むには、それなりの年月がいります。
残念ながら――
多くの人たちは、30 才くらいにならないと、なかなか恋を愛で上手に包めるようにはならないのです。
よって――
10 才くらいのうちは、
――恋はあぶない。
と――
あるいは、
――恋愛は要注意――
と思っておいた方がよいでしょう。
だからといって――
恋や恋愛から逃(に)げ回る必要ありません。
恋や恋愛は――
運動やスポーツと似ています。
運動やスポーツは、正しいやり方で楽しまないとケガをするという意味では、たしかに、あぶなくて、要注意です。
が、
――正しいやり方で楽しまないとケガをする。
ということが十分にわかっていれば――
運動やスポーツを楽しむことに何の問題もありません。
恋や恋愛も同じです。
――恋はあぶない。
とか、
――恋愛は要注意――
とかいうことが十分にわかっていれば――
恋や恋愛を十分に楽しむことができます。
とはいえ――
恋や恋愛を、10 才くらいのうちから十分に楽しむのは、なかなかに難(むずか)しいことです。
今すぐに楽しもうとするではなくて――
20 才や 30 才のころに、しっかりと楽しめるように、今から準備(じゅんび)をしておく――
というくらいの心がまえでいるのが、ちょうどよいのではないでしょうか。
『10 歳の頃の貴方へ――』