――恋(こい)や恋愛(れんあい)を楽しむには、恋や恋愛のことをよく知った上で、十分な準備(じゅんび)をしておくとよい。
と、きのう、のべました。
まずは、
――恋はあぶない。
とか、
――恋愛は要注意――
とかいったことを――
しっかり頭に入れることです。
ここでいう、
――恋
というのは、
――あの人と性交(せいこう)をしたい。
という思いのことで、
――恋愛
とは、
――自分が恋をしている人のことを大切にしたい。
とか、
――自分に恋をしている人のことを大切にしたい。
とかいった思いのことです。
このように――
ぼくは、
――恋
と、
――恋愛
とを分けていますが――
これら2つの気持ちを一緒(いっしょ)にしてしまっている人は――
決して少なくありません。
たぶん、一緒にしてしまっている人のほうが、ずっと多いでしょう。
たしかに、
――恋
と、
――愛
との区別がしっかり付いている人にとっては、
――恋
と、
――恋愛
とをわざわざ分けて考えることが、めんどうになります。
――あん
と、
――パン
との区別がしっかり付いている人にとって、
――あん
と、
――あんパン
とをわざわざ分けて考えることが、めんどうになるように、です。
とはいえ――
――あん
と、
――あんパン
とは、あきらかに同じではありませんよね。
少なくとも、見た目は全くちがう――
あつかい方も全くちがいます。
あんパンなら、きれいに手を洗(あら)えば、直接さわっても大丈夫ですが――
あんは、いくら手を洗っても、直接さわったら、あとが大変です。
そんなことは、
――あん
と、
――パン
との区別がしっかり付いている人にとっては、ものすごく当たり前のことなで――
とくに問題とはなりません。
が、
――あん
と、
――パン
との区別がしっかり付いていない人にとっては――
そうではありません。
『10 歳の頃の貴方へ――』