マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

心:目に見えない理由

 ――心

 は、

 ――脳(のう)の働き

 である――

 と、きのう、のべました。

 

 正しくは、

 ――脳の働きの一部

 なのですが――

 いまは大まかな話をしたいと思います。

 

 ここでいう、

 ――働き

 というのは、

 ――大人は社会へ働きに出る。

 の「働き」ではなくて――

 

 ――物事が持っている力や能力(のうりょく)

 という意味です。

 

 例えば、

 ――磁石(じしゃく)の働き

 は、

 ――ある種類の金属や他の磁石に力を及ぼすこと

 です。

 

 簡単(かんたん)にいえば、

 ――磁力(じりょく)

 です。

 

 また、

 ――電池の働き

 は、

 ――機械などに電流を通して能力を与えること

 です。

 

 簡単にいえば、

 ――通電(つうでん)能力

 です。

 

 よって、

 ――心

 は、

 ――脳の働き

 であるというのは――

 

 ――磁力

 は、

 ――磁石の働き

 である――

 とか、

 ――通電能力

 は、

 ――電池の働き

 である――

 とかいった意味に、よく似(に)ています。

 

 ……

 

 ……

 

 ――心

 は目に見えない――

 と、4月14日に、のべました。

 

 ――脳

 は、

 ――体

 の一部であり、

 ――体

 は目に見えますから――

 

 ――脳

 も目に見えます。

 

 もちろん――

 頭の上のほうに詰(つ)まっていますから、簡単には見えないのですが――

 例えば、病院で頭の手術(しゅじゅつ)などをしているお医者さんたちは、しょっちゅう見ています。

 

 でも、

 ――心

 は見ていない――

 

 ――心

 が目に見えないのは、

 ――磁力

 が目に見えないのと同じです。

 

 あるいは、

 ――通電能力

 が目に見えないのと同じです。

 

 でも、

 ――磁石

 は目に見えます。

 

 ――電池

 も目に見えます。

 

 ――心

 が目に見えないのは、

 ――心

 が、

 ――脳の働き

 であるからです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』