マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

なぜか“好きになれそうなこと”と思いこんでしまう

 人の一生は、

 ――どうしても好きになれないこと

 かもしれないことに 10,000 時間も使えるほどには長くない――

 と、きのう、のべました。

 

 たしかに、

 ―― 10,000 時間の壁(かべ)

 をこえて何らかの暗黙知(あんもくち)を手に入れることは、とても大切ではありますが――

 それは、あくまでも、

 ――好きになれそうなこと

 について、いえることであって――

 

 ――好きになれそうにないこと

 や、

 ――どうしても好きになれないこと

 について、いえることではありません。

 

 何でもよいから、とにかく、

 ―― 10,000 時間の壁

 をこえればよい――

 ということではないのですね。

 

 ……

 

 ……

 

 このように、のべると、

 ――それはそうだよ。

 と、たいていの人が答えるのですが――

 

 実際(じっさい)には、

 ――好きになれそうにないこと

 や、

 ――どうしても好きになれないこと

 であるにもかかわらず、つい 10,000 時間を使ってしまう人がいます。

 

 ぼくが知るかぎり――

 そういう人は、決して少なくはありません。

 

 なぜ、そうなってしまうのか――

 

 みなさんは、わかりますか。

 

 ……

 

 ……

 

 ごく簡単(かんたん)にいってしまえば――

 

 カンちがいをしてしまうからです。

 

 ――好きになれそうにないこと

 や、

 ――どうしても好きになれないこと

 であるにもかかわらず――

 なぜか、

 ――好きになれそうなこと

 と思いこんでしまう――

 

 ……

 

 ……

 

 問題なのは――

 なぜ、そんなカンちがいが起こるのか――

 ということです。

 

 その理由をまったく知らないでいると――

 たぶん、あなたも、同じカンちがいをしてしまいます。

 

 だから――

 その理由は、とても大切です。

 

 ……

 

 ……

 

 つづきは、あす――

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』