――人と人との関係
が“病気になってしまう”のは――
たいていは――
片方(かたほう)の人が、もう片方の人と、
――仲良くしたい。
と思っていて――
もう片方の人は、実は、
――仲良くしたくない。
と思っているのであるけれども――
どういうわけか、
――仲良くしなければならない。
と思いこんでしまっているときである――
と、きのう、のべました。
いいかえると――
このような、
――人と人との関係
を作らないように気をつけてさえいれば――
だれかとの間でケンカが絶えなくなって、辛(つら)く、苦しい思いをすることは、かなり防(ふせ)げるであろう――
ということです。
では――
どうしたら――
そのような関係を作らないで、すむのでしょうか。
つまり――
片方の人が、もう片方の人と、
――仲良くしたい。
と思っていて――
もう片方の人は、実は、
――仲良くしたくない。
と思っているのであるけれども――
どういうわけか、
――仲良くしなければならない。
と思いこんでしまっている――
というような関係を作らないようにするには――
どうしたら、よいのでしょうか。
……
……
まずは、あなた自身が、
――もう片方の人
にならないように気をつけることです。
つまり――
本当は、
――仲良くしたくない。
と思っているのに、
――仲良くしなければならない。
と思いこんだりしないようにすることです。
それが、できるようになったら――
次は、あなた自身が、
――片方の人
にならないように気をつけることです。
つまり――
自分が、
――仲良くしたい。
と思っている相手が、実は、自分と、
――仲良くしたくない。
と思っているのに、
――仲良くしなければならない。
と思いこんでいるのではないか――
ということを――
しっかりと疑(うたが)えるようになることです。
この2つのことが、とくに意識(いしき)をしなくても、できるようになれば――
あなたが、
――人と人との関係
で辛く、苦しい思いをするようなことは、ほとんどなくなるでしょう。
『10 歳の頃の貴方へ――』