マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

その“人と人との関係 ”の働きとは?

 ――人と人との関係

 の働きというのは――

 その関係が――

 望ましい在(あ)り方になっているときには―― 

 わかりにくく――

 望ましくない在り方になっているときには――

 わかりやすい――

 と、きのう、のべました。

 

 つまり、

 ――人と人との関係

 の働きをさぐろうと思ったら――

 その関係が、望ましい在り方になっているときではなくて、望ましくない在り方になっているときに着目をすればよい――

 ということになります。

 

 では――

 

 その、

 ――人と人との関係

 の働きとは――

 いったい何でしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 それをさぐるために、

 ――人と人の関係

 が望ましくない在り方になっているときに着目をして――

 考えてみましょう。

 

 ……

 

 ……

 

 ――人と人との関係

 が望ましくない在り方になっているときというのは――

 9月5日に、のべたように、

 ――片方(かたほう)の人ばかりが良い気持ちになっていて、もう片方の人は嫌(いや)な気持ちになっているとき

 であったり、

 ――片方の人ばかりが得(とく)をしていて、もう片方の人は損(そん)をしているとき

 であったりします。

 

 よって、

 ――人と人と関係

 の働きというのは、

 ――片方の人ばかりが良い気持ちになったり、嫌な気持ちになったりしないようにすること

 であったり、

 ――片方の人ばかりが得をしたり、損をしたりしないようにすること

 であったりする――

 と、わかります。

 

 さらに、いいかえるなら――

 それは、

 ――良い気持ちや嫌な気持ちを分かち合う

 ということであり、

 ――損得(そんとく)を分け合う。

 ということであるわけです。

 

 つまり――

 人は、だれかと気持ちを分かち合ったり、損得を分け合ったりするために、

 ――人と人との関係

 を作っている――

 と考えることができます。

 

 うらを返すと――

 もし、あなたが、だれかと気持ちを分かち合ったり、損得を分け合ったりしたいとは思わないのであれば――

 あなたは、どんな人との間にも、

 ――人と人との関係

 を結ぶ必要はない――

 ということになります。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』