マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

生態:自然の環境の中にある

 ――社会

 とは、

 ――ヒトに固有の生態(せいたい)

 である――

 と、きのう、のべました。

 

 ここでいう、

 ――生態

 とは、

 ――生き物たちが集まって生きている様子

 である――

 とも、のべました。

 

 このようにのべると、

 ――集まって生きているわけではない生き物たちの生きている様子は「生態」とは呼(よ)ばないのか。

 との疑問(ぎもん)が生じるかもしれませんね。

 

 細かいことをいえば、

 ――生態

 とは、たんに、

 ――生き物たちの生きている様子

 という意味の言葉であり――

 

 ――集まって生きている生き物たちの生きている様子

 は、

 ――生態系(せいたいけい)

 あるいは、

 ――生態(せいたい)システム

 と呼んで、

 ――生態

 からは、あえて区別をすることもあります。

 

 が――

 今は話が複雑(ふくざつ)になりすぎないように、

 ――生態

 も、

 ――生態系

 も、

 ――生態システム

 も、すべて同じ意味の言葉とみなしましょう。

 

 さて――

 

 ――生態

 とは、

 ――生き物たちが集まって生きている様子

 である――

 と、のべました。

 

 そして、

 ――ヒトに固有の生態

 が、

 ――社会

 であり――

 その内容は――

 きのう、のべたように、

 ――ある約束事を取りかわしている人たちが集まって生きている様子

 です。

 

 が――

 

 ここでいう、

 ――約束事

 というのは――

 きのうも、のべたように――

 人の心の中にしかありませんから――

 当然のことながら、

 ――社会

 も、人の心の中にしかない――

 といえます。

 

 これに対して、

 ――生態

 は、人の心の中にしかないということはありません。

 

 ――生態

 は、ある程度(ていど)の実体をともなって、ちゃんと自然の環境(かんきょう)の中にあります。

 

 つまり、

 ――社会

 は、自然の環境の中にないけれども、

 ――生態

 は、自然の環境の中にある――

 ということです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』