マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

社会は理科と深い関わりがある

 ぼくらは――

 自分たちが人である前にヒトであり、社会に生きている前に自然に生きている――

 ということをわすれないようにするには――

 どうしたらよいか――

 と、きのう、問いました。

 

 この問いへの答えは――

 大人については、ちょっと難(むずか)しいのですが――

 みなさんくらいの年令の人たちについていえば、まったく難しくはありません。

 

 ――学校の勉強をまんべんなくやる。

 というのが――

 その答えです。

 

 とくに、

 ――社会だけでなく、理科をしっかり勉強をする。

 ということです。

 

 ここでいう「社会」というのは――

 いわゆる主要4教科の1つである「社会」のことです。

 

 小学校での主要4教科は、ふつうは国語・算数・理科・社会ですね。

 2年生までは、理科と社会とが「生活」という教科で、まとめられていました。

 

 それが、3年生からは理科と社会とに分かれます。

 

 生活が理科と社会とに分かれたあと――

 社会の勉強ばかりをして理科の勉強をあまりしなくなる人たちがいます。

 

 おそらく――

 ぼくらのふだんの生活が社会と深く関わっていて、理科とは、そんなに深くは関わっていないように思えるからです。

 

 たまに「小学校の主要3教科は、国語・算数・社会である」といっている大人の話を見聞きすることさえあります。

 そういう大人は、おそらく、

 ――ぼくらは人である前にヒトであり、社会に生きている前に自然に生きている。

 という事実をわすれているのでしょう。

 

 主要教科の社会で勉強をすることは――

 9月15日にのべた、

 ――社会

 つまり、

 ――ある約束事を取りかわしている人たちが集まって生きている様子

 です。

 

 それは、

 ――ヒトに固有の生態(せいたい)

 とも、いえるのでした。

 

 これに対して――

 主要教科の理科で勉強をすることは、何か――

 

 ……

 

 ……

 

 それは、

 ――自然

 です。

 

 ここで、

 ――生態

 が、

 ――生き物たちが集まって生きている様子

 であったことを思い出しましょう。

 

 そして、

 ――生態

 は、9月16日にのべたように――

 自然の環境(かんきょう)の中にあるのです。

 

 つまり、

 ――社会

 は、

 ――ヒトに固有の生態

 である、という意味で―― 

 主要教科の社会は、主要教科の理科と、実は深い関わりがあるのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』