――科学的(かがくてき)に考えられる。
というのは、
――仮説(かせつ)を立て、その仮説の正しさを実験・観察によって調べられる。
という意味である――
と、きのう、のべました。
そういえるのは、なぜかというと――
それは――
おととい、のべたように、
――科学
の大切なポイントが、
――仮説
と、
――実験・観察
との2つであるからです。
……
……
――科学
の2つのポイントが、
――仮説
と、
――実験・観察
とであることから――
次のことがいえます。
――科学が本物であるためには、2つのことが約束をされていなければならない。
ここでいう「2つのこと」というのは――
――仮説がまちがっているときは、どこがどんなふうにまちがっているのかが、ハッキリとわかる。
ということと、
――実験・観察は何回でも繰(く)りかえすことができて、その度に、結果は、いつでも同じである。
ということと――
の2つです。
――仮説がまちがっているときは、どこがどんなふうにまちがっているのかが、ハッキリとわかる。
ということは――
むずかしい言葉で、
――反証可能性(はんしょうかのうせい)
といいます。
また、
――実験・観察は何回でも繰(く)りかえすことができて、その度に、結果は、いつでも同じである。
の方は、
――再現性(さいげんせい)
といいます。
――反証(はんしょう)
というのは、
――まちがっていることを示(しめ)すこと
です。
つまり、
――反証可能性
とは、
――反証ができること
という意味です。
また、
――再現(さいげん)
というのは、
――くりかえし
という意味です。
――再現性
とは、
――くりかえせること
という意味です。
『10 歳の頃の貴方へ――』