マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

算数:理系か文系か

 ぼくが、みなさんくらいの年令であったころ――今から 40 年くらい前――は、

 ――社会のことばかり勉強をする者

 は、

 ――文系(ぶんけい)

 と、よばれ、

 ――自然のことばかり勉強をする者

 は、

 ――理系(りけい)

 と、よばれていた――

 と、9月26日に、のべました。

 

 一方で――

 その次の日――9月27日――には、

 ――社会科学(しゃかいかがく)

 や、

 ――人文学(じんぶんがく)

 の一種とみなされている、

 ――学問(がくもん)

 が、

 ――文系

 と、よばれ、

 ――自然科学(しぜんかがく)

 の一種とみなされている、

 ――学問

 が、

 ――理系

 と、よばれるようになってきた――

 と、のべました。

 

 この、

 

  文系 = 社会科学 + 人文学

  理系 = 自然科学

 

 とみなす考え方でいけば、

 ――算数

 は、

 ――文系

 ということになりますね。

 

 が――

 実際(じっさい)には――

 

 ――算数

 といえば、

 ――理系

 のイメージをもつ人が多いのです。

 

 これは――

 今から 40 年くらい前の、

 

  社会のことばかり勉強をする者

  = 文系

  自然のことばかり勉強をする者

  = 理系

 

 とみなす考え方に影響(えいきょう)を受けているためと考えられます。

 

 ――算数

 ないし、

 ――数学

 は――

 自然を学ぶときに、よく使われます。

 

 もちろん、社会を学ぶときにも使われてはいるのですが――

 自然を学ぶときほどではありません。

 

 よって――

 自然のことばかり勉強をしている人たちは、

 ――算数

 ないし、

 ――数学

 に、なれていて――

 社会のことばかり勉強をしている人たちは――

 それほどでもない――

 というイメージが強まっていると考えられます。

 

 このように考えていくと、

 ――算数

 が理系なのか文系なのか――

 よくわからなくなってきましたね。

 

 いったい、どのように考えたら、よいでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 つづきは、あす――

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』